コロナ禍をきっかけとしたリモートワークが定着してはや3年が経とうとしています。これまでリビングのダイニングテーブルで続けていたリモートワークですが、本格的にワークスペースを見直すことにしました。
仕事のための環境整備は大事
リモートワークスタイルになってから、たまに出社して仕事をすると、仕事自体は出社時の方が捗ることには随分前から気づいていました。特に出社したから特別な仕事をしているわけではありません。通勤や移動による疲労感は別として、業務中の疲労感も確実に出社した時の方が少ないのです。その原因が、おそらく自宅のワーク環境であることもわかっていたのですが、リモートワーク環境を整えるにはそこそこ費用もかかりますし、今はリモートワーク中心のワークスタイルでも近い将来出社スタイルに戻るかもしれない可能性もあり躊躇していたのです。今回、会社がリモートワーク主体の働き方にシフトしたタイミングで自宅のワークスペースを見直す踏ん切りがつきました。
ワークスペース見直しイコール、自宅に仕事専用のエリアを設けるということなのですが、ものが増えるのはなるべく避けたいので必要最小限で設置することを考えました。会社では比較的大きめでゆったり座れるワークチェアと広めのデスク、24インチと20インチのディスプレイ、という環境で仕事をしていましたのでまずはそれを最大限コンパクト化するイメージで検討を始めました。
ちなみに、在宅時はダイニングテーブルとチェア、13インチのノートPCです。特にダイニングの椅子は少々座位置が高めで小柄な私は深く座るとつま先しか床に触れないため、太ももに圧迫感があるのが気になり気が散って仕事の集中力を長時間持続できません。さらに小さな画面に小さなキーボードでの作業によって自分では気づかないうちにかなり姿勢も悪くなっていたのだと思います。ちょっと疲れた時に痛みがあった肩や腰は慢性的に痛みだし、背中も凝りが気になるようになりました。こういった体の異変もワークスペースを見直したいと思った理由なので省スペース、コンパクトとは言いながら体に負担がかからない程度に考慮しなければなりません。
ワークスペース場所決めと資金作り
ワークスペースはリビングではなく、窓のない(いわゆるサービスルーム)4畳半の部屋にしました。リビングで仕事をしていたのは椅子とテーブルがそこにしかなかったためです。リビングワークは窓からの景色が気分転換になって良かったのですが、日当たりが良過ぎて日焼けする、リビングの家具とかディスプレイが気になる(現実逃避)、空調問題(エアコンの風に晒され続ける)などの細かい不満ポイントに加え、仕事とプライベートのON/OFFができずストレス、というのが私にとって一番問題でした。忙しい日は朝から寝るまでずーーーーっとリビングの同じ場所に座っている、ということになります。毎晩のお楽しみ晩酌タイムもついさっきまで同じ場所で仕事をしていたので頭が切り替わらないのです。寛ぐ場所と仕事する場所は分けたい!というのは(当たり前ですが)必須条件です。
サービスルームの場合は、窓はありませんので日焼けを気にする必要もありません。エアコンは設置していませんが、夏はリビングのエアコンが程よく効くし、冬は狭い部屋なのでオイルヒーターですぐ暖まります。加湿もよくききます。物理できに部屋が分かれることで最大の悩みのON/OFFの切り替えにも有効です。
どこにワークスペースを設置するかは決まったのですが、当時そのサービスルームにはソファを置いていました。家にいる時間が長くなるにつれ、リビングのソファに圧迫感を感じるようになり、使い道のなかったサービスルームに仮置きしていたのです。このスペースにデスク&チェアが入るとなるとかなり狭くなりますのでこの機会にソファを撤去することにしました。気に入って買ったソファでしたが、今の私のライフスタイルには必要ないと判断して思い切って断捨離を。ついでに家の中にある不要なもの(ブランドバックや洋服、断捨離によって収納するものがなくなった家具など)もまとめて断捨離することにしました。新しくワークデスクやチェアなどを購入予定でしたのでメルカリに出品して、軍資金作りも兼ねました。その甲斐あって約1ヶ月でなんと総額408,320円の臨時収入を得ることができました!この予算でワークスペースのために必要な家具やアイテムを揃えていきます。
ワークチェアはvertebra03(バーテブラ03)に決定
在宅ワークスペースの購入品の中でもいちばん時間をかけて検討したのはワークチェアです。狭い部屋に置くのでコンパクト、足をしっかり床につけることができるように座面高さが調整ができるもの、が必須条件でした。色々検索・検討した結果、候補筆頭はイトーキのvertebra03(バーテブラ03)です。私の条件をクリアできるのは5本足のキャスター付きタイプだったのですが、キャスターは床を痛めるのとキャスターが付いているだけでゴツいイメージがあって抵抗感がありぐずぐずと悩んで決めきれず1ヶ月ほど放置していましたが、ある日、翌月から値上げをするという情報が。
その日のうちに、当時vertebra03(バーテブラ03)が展示されていた有楽町のお店までとんで行き、実物で座り心地を試してきました。実物は想像よりさらにコンパクトでデザインもステキ。座面高さが調整できない4本足タイプは私にとっては座面が高く、キャスター付きタイプで座面を一番低くすれば一番しっくりくることがわかりました。気になるキャスターのフローリングへの影響はキャスターの種類を変えることでクリアできるし、キャスターが付いていてもワークチェアにしては華奢な雰囲気が気に入ったのでワークチェアはvertebra03(バーテブラ03)のキャスタータイプに決めました。注文時にチェアのボディーカラーやファブリックの色を選べてオリジナルの配色にすることができるのも良いです。が、じっくり悩む時間はなかった(←値上げの前日に注文した)&ファブリックが複数になると単色より納期までの時間がかかるとか(←腰が痛くてまっていられない)で、「シンプルイズベスト」と自分に言い聞かせながら無難なカラーをチョイスしてなんとか値上げ前に滑り込み注文しました。
vertebra03(バーテブラ03)がやってきた!
注文から約3週間ほどしてvertebra03(バーテブラ03)が我が家にやってきました。
ボディーカラーは、『Pale Olive』 ファブリックは『KS grain』です。
自分で選んだのだから予想はしていましたが実物は想像より地味な仕上がりでした。写真では全身鼠色ですが、ファブリックはグレージュ色ですのでボディーカラーと比較するとほんのりと色の差があります。そこが私のお気に入りポイントでもあります。
そして肝心の座り心地ですが、約3ヶ月使用した感想は「控えめに言っても最高です」。「背のロッキング」「座のスライド」「座の前傾」というワークチェアとしての必須機能を備えながらこの見た目。キャスターも滑らかで床を傷つけることは全くありません。むしろキャスターにしてよかった。ドアの開閉とか室内でのちょっとした移動に座ったまま移動できるのは便利ですし、立ち上がったりするときもスムーズです。腰痛も治りつつあり、姿勢も楽に保てて仕事も以前より集中できている気がします。
ワークチェアに求めるものは人それぞれあると思いますが、私にとっては十分に満足度の高いチェアを手に入れることができました。
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